ご出産をお考えの方
当院の想い
「見よ、よきことは身近にある。幸福は目の前にあるのだ。」ゲーテ
子供をもつことは幸福なことです。
当院では、「安心で安全なお産」を診療方針に掲げ、妊娠・出産・産後の一連を全面的にサポートします。昔は、「お産というものは、神秘的で崇高なもの。先代の霊を継承するもの。」とされていました。その精神は現代においても同様のものであり、お産は女性にひとつの幸福をもたらすものと考えています。
「安心で安全なお産」のために、質の高い医療技術と助産師・看護師によるサポート体制で、万全の医療態勢を整えています。
分娩予約・妊婦健診をお受けできない可能性のある方について
当院は産科一次施設のため、施設・人員を考慮した上で安全に医療を提供できる範囲で分娩を行っております。以下に該当するハイリスク妊娠の場合や夜間・緊急麻酔時に麻酔科医の対応が必要となるような合併症をお持ちの方は高次医療施設での分娩をお願いする可能性があります。
*まずは、初期/後期妊娠リスク自己評価表(『厚生労働科学研究費補助金医療技術 評価総合研究事業産科領域における安全対策に関する研究主任 研究者中林正雄 2004 年』に基づく)を参考にしてください。なお、個々で合併症の重症度が異なりますので詳細は医師とご相談ください。
また、常時通訳が必要となるような外国籍の方においては、翻訳機器などを用い、可能な限り対応を行っておりますが、24時間の対応はできかねます。急変時のインフォームドコンセントの重要性を考慮すると、分娩時に日本語での説明で内容を十分に理解し、直接日本語で意思疎通を図る事が可能でないと説明と理解との齟齬が生じます。そのため、意思疎通に常時通訳を必要とする方の分娩予約は、お受けすることができません。ご理解いただけますようお願いいたします。
<ハイリスク妊娠>
・精神疾患(うつ病、双極性障害、統合失調症、パニック障害、摂食障害、適応障害、不安障害)、発達障害の既往があり、現在も投薬があるか投薬がなくとも症状が不安定な方
・神経・筋疾患(てんかん、原因不明の意識障害、筋ジストロフィーなど)
・心血管疾患(先天性心疾患、不整脈、弁膜症、冠動脈瘤のあった川崎病など)
・内分泌疾患(甲状腺疾患、糖尿病など)
・妊娠前から存在する高血圧
・腎疾患
・肝疾患
・自己免疫性疾患(SLE、関節リウマチなど)
・脊椎疾患(側弯症、脊椎手術後など)
・血液疾患(血液が固まらない病気など)
・血栓性素因のある方(深部静脈血栓症の既往、抗リン脂質症候群など)
・習慣性流産や不育症でヘパリンを使用している方
・長期の入院管理が必要となる方(3回以上の帝王切開歴、前回の帝王切開から6か月以内の妊娠、切迫早産の既往、円錐切除後など)
・以前の妊娠/分娩の際に、特別な医療介入が必要だった方(早産歴、常位胎盤早期剥離、重度の妊娠高血圧症候群、インスリンの必要な妊娠糖尿病、産褥出血など)
・重度のアレルギー疾患(アナフィラキシーショックの既往やコントロール不良な喘息など)
・宗教・信仰などの理由で医学的に必要と思われる輸血・その他の処置を拒む方
・妊娠により悪化する可能性のある合併症のある方
・肥満:妊娠前のBMIが日本肥満学会の肥満度判定基準で肥満度2度以上(BMI30以上)の方。当院で一度分娩予約された方でも、妊娠中の体重コントロールが難しくBMI30を超えてしまった場合には、御予約を医学的理由でお断りしなければならないことがあります。特に妊娠初診時のBMI25(肥満度1度)以上の方は、妊婦健診中の正常な体重増加でも注意しないと、妊娠中に転院となる可能性が高いです。妊娠中の体重増加には十分な注意をお願いします。
また、上記に該当しなくとも妊婦健診中に以下の項目に該当した方は高次医療施設への転院となりますことをご了承ください。
・多胎(自然妊娠の二絨毛膜二羊膜双胎を除く)
・胎盤の位置異常(低置胎盤、前置胎盤など)
・血小板数が10万以下の方
・大きな子宮筋腫や卵巣腫瘍のある方
・子宮の形態異常のある方(双角子宮や中隔子宮など)
・出生後に新生児の治療や詳細な検査が必要になる方(妊娠糖尿病合併妊娠、コントロール不良の甲状腺機能異常症合併妊娠、バセドウ病、出生体重が2300gを越えないと予想される方など)
・出産時に他科の医師の併診が必要な方
・緊急時の気道確保が困難だと判断された方
・緊急帝王切開時の麻酔が困難だと判断された方
・そのほか、医師がハイリスクと判断した方
当院は埼玉県の周産期システムに準じて医療を行っております。状況や症状により急遽高次医療機関への転院とさせていただくことがあります。当院での分娩を申し込まれても医学的理由で転院になる場合は、個人のご希望に添えない施設での出産になる可能性があることをご了承ください。
妊娠リスク自己評価表について
妊娠には様々なリスク(危険)を伴う場合があります。次の自己評価表を利用し、妊娠リスクを出してみてください。 結果は点数で出てきますが、これを参考に主治医にご相談ください。
下記URLより評価表がダウンロードできますので、ご利用ください。
https://drive.google.com/file/d/12XkZ1eV4R7nGO9nF-oNXUxhUYxBECflL/view?usp=drive_link
※ 医学的に不明な点や、適切な医療機関の情報等については、主治医にお尋ねください
・初期妊娠リスク自己評価表(A) 妊娠が分かった時
・後半期妊娠リスク自己評価表(B) 妊娠 20~36 週
*「妊娠リスク自己評価システム」は中林正雄らによる厚生労働科 学研究費補助金 医療技術評価総合研究事業の中の「産科領域に おける安全対策に関する研究」によっています。
妊婦様対象の当院で接種可能なワクチン
妊婦様を対象に行っているワクチンは、
・RSワクチン(33,000円) ※予約制(電話のみ)
・インフルエンザワクチン(4,000円)
となります。
不明点などは、当院看護師までお尋ねください。
母親学級のモットー
ホ・オ・ポノポノ(ハワイ・リーレン博士)
1「ごめんなさい」 2「許してください」 3「ありがとう」 4「愛しています」
を唱えることを薦めています。
当院の母親学級でお産に関する知識・情報を、しっかりとお母さまに学んでいただき、それをしっかりと踏まえた上で、感動のお産に臨んで頂きたいと思います。
お産というのは十人十色ですが、なるべく自然に産まれるように、医師を初めスタッフ全員で安全な医療の提供と心身面のケアを心がけています。
ご自身がしっかりと母親になるという自覚を持って出産に臨んでいただくために、母親学級では、お産に関する知識、お産の方法、お産への考え方などを学んでいただきます。
お産は跳び箱を跳ぶようなもので、跳び方を教われば跳べるようになります。
その跳び方のコツを院長・助産師・看護師がお話いたします。
当院では、「いきまない」「あせらない」ためのお産の方法、ラマーズ法やマタニティヨーガも指導しています。
帝王切開率の低さ (安産の秘訣)
なるべく自然なお産を目指していただけるよう、日々の診療や母親学級などで患者さまをスタッフ一同しっかりとサポートしています。
当院の帝王切開率は大変低く、特に初産の帝王切開率を「10%」以下にするよう努めています。
骨盤位(逆児)、低身長、高齢出産等も可能な限り自然なお産ができるよう心がけています。
産後もしっかりサポート
“ママ友”づくりをサポート
当院では、お母さま達に子育てを存分に楽しんでいただけるよう、母親学級やイベント、また、入院中のレストランでの会食や授乳室での相談、退院後は一歳お誕生会などを通して“ママ友”づくりをサポートし、育児についてのストレスをできるだけ軽減できるように努めています。