妊婦対象のR Sウィルスワクチン（アブリスボ）の取扱を開始しました

RSウィルスは世界中に広く分布しており、生後2歳までにほぼ全員が感染すると言われています。症状は、感冒様症状から下気道感染まで様々ですが、特に生後６ヶ月未満で感染すると重症化することが示されています。

日本では毎年約12万〜14万人の2歳未満の乳幼児がRSウィルス感染症と診断され、そのうちの1/4が入院を必要とするとされていますが、有効な治療薬がないのが現状です。RSウィルスによる乳幼児の入院は基礎疾患を持たない場合も多く、生後１〜２ヶ月の乳児がピークとなるため、生後早期からの予防が必要とされています。

RSウィルスワクチンを妊婦に接種することにより、母体で作られた抗体が胎盤を通して胎児に移行し、出生後の乳児をRSウィルス感染による下気道疾患から予防する効果があります。RSウィルスによる重症下気道感染症を生後90日以内で81.8％、180日で69.4％減少させる効果が期待できます。

当院ではご希望の方に予約制で接種を行っています。対象は妊娠24週～36週までの方ですが、当院では臨床効果から28週～36週までを推奨しております。1回投与で筋肉注射となります。接種2週間後以降より効果が期待できます。

ワクチン接種は保険適応外のため自費（33,000円）となります。
ご希望の方は、お電話（平日　9:00〜16:00）にてお問い合わせいただき、接種希望日の１週間前までにはご予約をお願いしたします。